アピアランスで乙女椿を描こう

アピアランスを使って乙女椿を描こう

今回はIllustratorのアピアランス機能を使ってこのような乙女椿を描いてみたいと思います。
右はアウトライン表示したものです。

乙女椿の完成図アウトライン表示

アピアランスの構造はこのようになっています。
アピアランス構造のGIF動画

1つの丸いオブジェクトにアピアランスを繰り返し設定していることが分かりますね。
また1番下以外の塗りには2回ずつ変形をかけています。
もちろん丸を重ねて作って同じものができます。

しかしアピアランスを使うことでグラフィックスタイルに登録することができ、一瞬でいろんなお花が描けるようになります。
例えはこの動画のように。

グラフィックスタイルを適用するGIF動画

始める前に言っておきますが、工程が多い分少し長いです。
さらっと読んでいただいて、お時間に余裕がある時にお試しください。
最後には使用素材のダウンロードもありますので!

 

基本になる花びらを描く

まずは楕円ツールでグラデーションのかかった円を描きます。
今回は下から上にかけて薄くなる色で進めます。
塗りを選択した状態で新規効果を追加をクリックしパスの変形/変形をかけます。

変形をかける

変形効果は以下の数値でかけます。
角度を60°、そして起点アピアランスの起点を中央下に、コピーを6にします。
アピアランスの数値

このように表示されれば成功です!
まずは1段目の花びらが完成しました。

花びら1枚目

※もし変形効果が塗りの中ではなく直下に出ていたら、塗りに入れてください。

アピアランス比較こうなっていればok

 

2段目以降の花びらを描く

前回作った塗りを複製します。
塗りをアピアランス内の下部選択した項目を複製にドラッグ、または塗りを選択した状態で選択した項目を複製をクリックします。
すると真上に同じものが生成されます。
真上に同じものが生成されているだけなので見た目は変わりません。

アピアランスを複製するGIF動画

複製した方の塗りに入っている変形をクリックし数値を編集します。 
拡大縮小を90%、角度を30°、コピーは0、起点アピアランスの起点は中央にします。

アピアランスを編集

こうなっていればOK

花びら2枚目

さらに今編集したばかりの変形を選択した項目を複製にドラッグ、
もしくは変形を選択した状態で選択した項目を複製をクリックして複製します。
真上に同じものが生成されるので、それを開き
拡大縮小を100%、角度を60°、起点アピアランスの起点を中央下にしてコピーを6にします。

2枚目以降の花びらの変形

するとこうなります。
これで2枚目の花びらが完成しました。

2枚目の花びらの完成

ややこしかったでしょうか?
3枚目以降は簡単になるのでもう少しお付き合いください。

3枚目以降の花びらを設定していきます

まずは先ほど作った2枚目の塗りを選択した項目を複製にドラッグして複製します。
真上に生成されますので、その塗りの中の下の方の変形を編集します。
拡大縮小を80%に、角度を90°にして閉じます。

三枚目以降のアピアランス設定

下の方の変形のみを編集します。
上は触らない。 動画はこちら。

3枚目以降の設定3枚目はこれでおしまいです。
もうお分かりですよね。
4枚目以降もこのように塗りをコピーして、下の方にある変形を
拡大縮小を10%刻みで減らす、角度を30°刻みで増やす編集を行います。
こうして一番最初に作った花びらも合わせて7つ塗りが重なるようにします。

アピアランスまとめ※一番最後の花びらだけ拡大縮小を35%にしました。ここはお好みで。
7枚目の花びらまで設定し終わったらこのような乙女椿が出来上がっているはずです。
お疲れ様でした!

完成図

うまくできなかった方は今回作った素材をおいておきますので答え合わせしてみてください。
素材は商用フリーでご使用いただけますが、商標登録、再配布、公序良俗に反するものへのご利用はご遠慮ください。

 

2 Comments

ツカポン

すごい!!
めっちゃ参考になりましたm(__)m
イラレは全く触れてこなくて、アレルギーかもしれないと思っていましたが、食わず嫌いはやめます!!
みゃむさんの本気度が伝わってきました!!

blank みゃむ

ありがとうございます!
イラレは慣れるまで時間がかかるかもしれないのですがとても楽しいアプリですよ!
今後は初心者向けの記事も書いて行きたいと思いますので、ぜひまた遊びにきてくださいっ

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